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仙台クリエイター女子コラム

教育コンサルタント石原先生の悩み相談教室〜カベの乗り越え方〜

第6回
「会社の同期が管理職に。焦っている自分への対処法は?30代女子のお悩み相談」

完膚なきまでに春ですね(笑)
花風が吹き荒れ、あちこちで葉桜になっているのを見ると、小躍りしたくなります。花粉の終わりと同時に、一年で一番好きな新緑の季節の到来は目前です。薫風という表現がこれ以上似合う季節はないですね。

薫風(くんぷう)、青東風(あおこち)、五月雨(さみだれ)、新雨(しんう)、芳雲(ほううん)

いずれも初夏の風景を表す日本語です。日本の四季が織りなす美しい風景を眺めながら、美しい日本語を思い浮かべる。美しい言葉は、普段気づかない美しい風景をあぶりだしてくれますよ。

さて、今回のご質問です。

30代で営業職をしています。去年あたりから、会社の同期が管理職に就くようになってなんとも言えない気持ちでいます。

自分が管理職になりたいのか?と問われると、そんな訳ではないと思っているのですが「管理職」というポストに就くイコール、会社から自分を認められているという気がして焦りを感じてしまいます。
30代も半ばを過ぎ、同じ同期の女性社員は結婚や育児のために退職をしたりしているので気がつけば男性の同期ばかりになってしまいました。

そして次々と同期が管理職へ昇格していくところを見ていると「羨ましい」「妬ましい」というより「どうしよう」という焦燥感が湧き上がってきます。
もちろん会社は適材適所で判断しているのだと思います。「女性だから」という差別的な会社の雰囲気ではないので、完全に自分の気持ちの問題だと思うのですがこんな気持を会社の人にもこんな自分が恥ずかしくて相談することが出来ず悶々としています・・・(笑)

会社の状況や、人間関係でもない悩みですが、説明の出来ない「焦り」への対処の仕方はどうすればよいでしょうか?

なるほど、よくわかりました。

あなたの焦りの原因は「取り残されている」という感情にあります。同期が次々と管理職になっていくのですから、焦りを感じるのは当然のことです。ですから、あなたも管理職に昇進すれば焦りは消えたように感じるでしょう。

しかし、それは錯覚に過ぎません。その「焦り」はあなたの言う「説明できない『焦り』」ではありません。

どういうことかと言えば、あなたは「説明できない『焦り』」を「同期に取り残された焦り」と混同しているのです。

あなたの「焦り」の根っこは、「認められたい」という感情に根付いています。その感情は心の奥底で眠っていたのですが、同期が次々と管理職に昇進したことで目を覚ましてしまいました。

「同期は認められているのに、自分だけ認められていない。どうしよう」

それがあなたの「焦り」の正体です。「自分が管理職になりたいのか?と問われると、そんな訳ではないと思っている」と告白しているように、別にあなたは仕事で認められたいとは思っていません。ただ身近に仕事があるので、「自分を認めてくれるもの」を「管理職への昇進」とすり替えています。

その証拠として、あなたは自分の焦りを「『羨ましい』『妬ましい』というより『どうしよう』という焦燥感」と表現しています。「自分だけ認められていないこと」に対する「焦り」の方が大きいためにそのような表現になるのです。

認められるには認めてくれる人が必要です。つまり、あなたを認めてくれる人がいて、はじめてあなたは認められるのです。

あなたは特定の一人から認められたいのですか。それとも不特定の多数から認められたいのですか。自分の何を、どんな風に認めてもらいたいのですか。

そう自分に問いかけてみて下さい。人は認められたいと思うところを認められるからこそ満たされます。

あなたがこれから仕事を続けるにせよ、結婚して家庭に入るにせよ、「自分が認められたいこと」を明らかにして、それを満たさない限り、ずっと「焦り」は付きまといます。

ただ、ひとつだけ気をつけて。

「認められていること」と「必要とされていること」は違います。同期の管理職は会社に管理職として必要とされているかもしれませんが、「自分が認められている」とは限りません。

この世界には、「認められていないが必要とされている」人々に溢れています。あなたはそのことにも向き合わなくてはなりません。

あなたの問いかけに対して、あなた自身が返事をしてくれたら、もう一度その「返事」をこの教室に送ってくれませんか。

そのときを楽しみにしています。

教育コンサルタント石原弘喜

教育コンサルタント・Altiseek代表 
石原 弘喜(いしはら こうき)

宮城県出身。教育業界で20年以上のキャリアを積む。学習塾運営の株式会社を起業、代表取締役を経て教育コンサルタント。現場においては幼児教育・小学受験から大学受験まで一貫して授業を担当し、東京都白百合学園小学校から東京大学・京都大学まで幅広く数々の合格者を送り出す。

ゆとり教育への警鐘を記した著書「死んだ学力」(新風舎)は2001年1月1日の日本経済新聞において渋谷教育学園理事長の田村哲夫氏により「私が選ぶ三冊」として紹介されたほか、各メディアや教育機関で紹介される。

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